ブログサーフィンの理由
ひとのブログを訪問する目的は、人それぞれいろいろとあると思います。
① 〇〇が知りたいとググってみたら、見識高い人がブログにまとめていた。とても興味深いので、時間のある時に見せてもらおう。
② 同じ趣味の〇〇をやってる人のブログを見てみよう。
③ 暇だ。何か面白いことはないかな?
④ 自分と似たような考えを持つ人がいないだろうか?ドラえもんのジャイアンではないが、心の奥底まで互いに理解しあえる「心の友」はいないか?
⑤ネットサーフィンしていたら偶然訪れたサイトで、不運や不幸にもめげずに頑張っている人がいる。ブログを訪れてくれるのが励みになると言っている。応援したい。
など。
このうちの⑤で、ある不運な人のブログ記事の内容に「いいね」を付けている人達を詳しく調べてみましたが、自らのサイトで高額な自己改革セミナーへの参加を促したり高額な受講料を支払わせるよう誘導していくパターンが何と多いことか。釣れそうな人達に対し完全にビジネスで「いいね」を付けています。
ブログサーフィンして訪れたブログで次々に「いいね」を付けいって、100人付けたうち1人でも釣れれば、労力対効果的に言えば御の字でしょう。他のブログも併せてザっと見ると、上記⑤関連の場合、割合的にはスピリチュアル系が最も多く、次いで自己啓発系が多いようです。でも自分の信条に基き、無料だったり、わずかな対価で真面目にやっている人達もちゃんと居ます。そういう人達は知らない人に「いいね」を付けて回らないものですが・・・。
今日見てしまったのは、ある仏教系のブログ。「超実践」と「仏教心理学」を謳い、テーラワーダ仏教(上座部仏教)を7年学んだと称する会社員のブログ主が主宰しています。その人があちこちでせっせと「いいね」を付けまくっています。
ただ中身をよく確認すると、上座部仏教とは似ても似つかないもので、二河白道の話は出てくるわ、アドラー心理学の話は出てくるわ、教えの内容から間違いなくS会の人でした。その人の別名のブログでは、親鸞聖人もよく出てきます。(同一顔イラスト・同一投稿内容により断定)
上座部仏教を謳いながら大乗仏教の話が出て来た時点で、アレ?と思いましたが、二河白道が出て来るに及んで溜息が出ました。S会をできるだけ匂わせないようにはしていますが、他所で勧誘するときの定番の法話内容や教義そのものは隠しようがありません。
そのブログでは、音声付きのメールを毎日有料配信する仏教講座への誘導がなされていますが、料金は6000円/月です。配信ものにしては高額過ぎるし、昼に仕事をしながら毎日法話を配信するのには無理がありますから、実際には会社員ではなく、その受講料で生活していると考えるのが妥当です。
以前にS会教団は布教師に対する給与の支給を停止し、布教師は個人事業主となりました。窮した布教師たちのうち、東大卒・東大中退など超高学歴で才覚ある何人かの布教師は、実名で会社を立ち上げて本を出版したり、ドメインを持つサイトでWEB講座を主催したりして成功しました。しかし普通の布教師たちは、超一流大学の看板もなく職業経験・職業スキルも無く大変です。ただ、今はSNS全盛という時代の恩恵があるので、こうやって稼ぐ道を見つけて凌いでいるということのようです。
日本国憲法には「信教の自由」がありますが、国が定めなくとも他人の信心についてどうこう言うことはできません。いくら実質上永遠に救われない教義だろうと、お金を寄付すればするほど救いに近づく、えげつない教義だろうと。私に出来るのは、こうやってブログでたまに呟くくらいです。とはいえ、家族親族や友達であれば、S会に入信しようとしたら身体を張って止めますが・・・。