政治

安倍さんの緊急事態宣言延長演説があちこちで叩かれています。情緒的文言が多くて数値目標が無いとか、科学的根拠が無いとか。確かにその通りですが、日本の政治家など皆似たようなもので、安倍さんはまだマシな方だろうと思います。

日本の政治は、昔は本当に酷かった。ハマコーがバリケードを突破したり、牛歩戦術などやっていて海外メディアからよく馬鹿にされていたものでした。今は昔と比べるとマシにはなりましたが、未だに首相演説があの程度です。

日本の政治が酷いのはなぜかという解説は、あちこちでなされているのでしょうが、私なりに考えてみると、政治が悪いというよりも、政治家を選ぶ国民の、国民性の問題が大きいと思います。いま、「決められない政治だ！」とコロナに関連して”コメンテーター”達が息巻いていますが、日本社会がそもそも決められない社会です。それが政治に反映されているからです。

書類が無駄に多く、ハンコも無駄に多く、会議も無駄なものが何と多いことか。「前向きに検討する」という政治家答弁に中身が無いのも、日本社会が本音と建前の社会だからです。言いたいことを素直に言わない。回りくどい。曖昧な表現をする。海外に出てみると、このような日本人の国民性が良く分かりました。

もう一つは、野党が自民党に輪を掛けて酷いから。昔の「平和憲法だ、９条だ、自衛隊解散だ」と騒いでいた連中も酷かったけれど、この前の民主党も酷かった。政権を取った時の「二位じゃダメなんですか？」や原発事故の時の対応など、素人集団がやる政治の危うさを見せつけられた国民(のうちの無党派層)は、恐ろしくて渋々自民党に投票するしかなくなったのではないでしょうか。だから与党がこれだけ叩かれても支持率があまり下がらないのだろうと思います。

「もし可能であれば菅直人や鳩山由紀夫にもう一度首相をやってもらいたい」という人は皆無でしょう。

またマスコミ報道も日本の政治を歪めているように思います。内閣や自民党に物申すコメントをもらうのに、なぜ蓮舫議員や辻元議員の所へインタビューに行くのでしょうか？政治家としての見識や胆力もなく、感情的に噛みつくだけの政治家でしょう。辻元議員などは逮捕歴があったり政党を渡り歩いたりと無節操この上ありません。

マスコミ側からすると数字（＝視聴率）が取れるからかもしれませんが、もし「女性枠」というならば、内閣や自民党に対しもっとマトモなことを言える女性政治家は沢山いるのではないでしょうか。蓮舫議員や辻元議員程度のコメントを放映するから、ますます「野党は酷い」が印象付けられ、政治に対する関心が失われるのだと思います。

・・・とまあ上から目線で好きなように偉そうな事を書きましたが、議員の先生方は国の代表なのだし相応の報酬も得ているのだから、自覚を持ち、しっかりやってほしい。個人的には維新は野党の中でも例外的にマトモな政党なので、維新と自民で二大政党になったらいいなと思います。