宗教や心のこと

宗教や心について、考えたこと

検察に「いいね」

東京高検の黒川検事長の賭け麻雀が話題になっています。緊急事態宣言下であったことは無論問題なのですが、それは置いといて、賭けたレートと頻度について。頻度は月に1回から2回、レートについては法務省の川原刑事局長が、1000点100円のいわゆる「テンピン」だったと明らかにし、それに対して「必ずしも高額とは言えない」と述べていました。

確かに「テンピン」ならば、街中の雀荘でも普通のレートだし、ハコになっても3000円です。街中の雀荘でよくテンピンで打っているオヤジたちが常習賭博者としてしょっ引かれている訳でもありません。違法でないレートであることは明白です。頻度も常習賭博にはとてもあたりません。

ネット警察官の中には、「検事なのに賭け麻雀はけしからん」などと非を鳴らす人も少なくないですが、黒川さんが車の運転でどんな場合でも絶対に制限速度を守る迷惑な人だったり、夜の飲み屋街の暗い路地でふらふらしながら立小便をする酔っ払いオヤジを見つけては片っ端から捕まえて検挙するような人だったら、逆にゲンナリします。1000点10円などの低レートで賭けていた場合もゲンナリです。高給取りがそんなしみったれたレートで遊ぶの?何か人格が偏ってるんじゃない?と思うからです。

今回検察のトップを極めようとしていた人が、某元首相のように何を考えているか分からない東大卒の宇宙人ではなく、オフでは堅いこと言わず一般人と同じような感覚を持つ普通のオヤジのようだったことで、一事が万事と単純に考えるわけではありませんが、検察組織というものに「いいね」を付けたくなりました。

なお今日の毎日放送系の情報番組で、男性キャスターが、賭け麻雀は違法行為であるから糾弾されるべきである旨を力説していましたが、そもそも高額でない場合は違法ではない旨の但し書きが条文にあるし、競馬・競輪・競艇などの国が胴元の賭博(=税金のアガリがある賭博)で可処分所得の大半を注ぎ込んだり借金してまでのめり込み、身を持ち崩している人が大勢いることを知らないわけではないでしょう。現行法が、税金を取ることが出来ないギャンブルの場合だけ、高額な賭博行為を違法としているだけのことです。

朝日と共に反自民毎日放送なので、安倍政権を追い込もうと上に忖度して発言したのでしょうが、ひょっとするとその男性キャスターが単に頭でっかちの世間知らずなだけなのかもしれません。いずれにせよ責められるべきは、緊急事態宣言下の行為であったということだけです。まともな人はTVの前で白けていたことだろうと思います。