信じるということ(2)
先日のニュースで、小林麻耶さん芸能事務所から契約解除される、夫の影響でスピリチュアルにどハマり、子宮系だとのことでした。子宮系?知らなかったので調べてみました。
以下、2018年10月11日付の橋迫瑞穂さん(立教大学社会学部兼任講師)のネット記事を引用
「子宮系」という言葉をあなたは知っているだろうか。「子宮系」とは女性器である子宮を重視したり、さらには「神聖視」したりする、「スピリチュアル」なメソッドの一群を指す。
「子宮系」は、書籍やネットを通して広まった。また、子宮をケアするための生理用ナプキンが人気を集めたり、子宮を整えるセラピーやグッズを集めた「子宮フェスタ」が各地で開催されたりもしている。
「子宮系」は、ヨガやパワースポット、前世、アロマや占いなどによるスピリチュアル・ブームから派生したもので、成人女性を中心に広く支持を集めるようになった。
ただし、ウェブ上での「子宮系」に対する評価は、必ずしも好意的ではない。特に、「子宮系」が子宮という臓器を取り上げているにもかかわらず、非科学的、非医学的な見解とセットになっていることが疑問視されている。同時に、「子宮系」のセッションやイベントが、高額であることも批判されている。
以上引用終わり
・・・だそうです。子宮系スピリチュアルを含め、科学的根拠のない荒唐無稽な健康法や美容法を信じ込み、その実践に励む人を「呪われ女子」とも言うそうです。
感じるスピリチュアルしゅうさん の動画より
子宮系ブロガー・インフルエンサー;はるさんの書籍より
まあ、石を連ねてそんな所に入れていては、一般人から気味悪がられて当然でしょう。当人たちは、「穢れを石に吸い取らせる」「石に浄化される」などと信じているようですが。
このような「教義」の発信元として、女性向けスピリチュアル雑誌;アネモネ(1992年創刊、ビオマガジン社)があります。同じく女性向けスピリチュアル雑誌;トリニティ(2001年創刊、エアアウラ社)がファッションのようにスピリチュアルをとらえているのに対し、アネモネはガチなスピリチュアルで、オカルト要素も交じっています。
取り上げる題材として、「魂や転生」、「ハイアーセルフ」、「宇宙人や宇宙意識」、「次元上昇(アセンション)」、「ライトワーカーやスターチルドレン」などは男性向けスピリチュアルと似たようなものですが、「癒しやヒーリング」、「お金」が多いのが女性向けの特徴と言えるでしょうか。
アネモネ No.269
アネモネ No.266
アネモネ No.273
アネモネ No.278
アネモネ No.284
アネモネ No.283
アネモネ No.297
アネモネ No.292
こういうのは面白いですが、どっぷり浸かるとやはり感覚がズレてきます。新型コロナウイルスに関しては、
アネモネ No.295
としており、「選択次第で光にも闇にもなる宇宙からの使者」であり、波動アップすると闘わずに共生できるのだそうです。
宗教を信じている人からすればこれらは外道もいいところですが、スピリチュアルを信じている人にすれば、宗教信者とは昔の人が言ったタワゴトを信じている人達に過ぎず、関心も全くありません。
「浄土真宗を称するS会に入ってしまった女子」とスピリチュアルにどハマりした「呪われ女子」、どちらがより気の毒なのでしょうか。
※11/30 タイトルを変更