宗教や心のこと

宗教や心について、考えたこと

7割やった感

人間ある程度の年齢になると、自分はあと何年生きるのだろう?と、ふと思うもので、見聞きするところによると、それは大体50歳を過ぎたあたりのようです。私の場合はこんな人間なので、もっと早かったですが。

 

今際の際に「自分の人生、悪くなかったな」と思いながら逝けるように有意義に生きようとは常々思っています。

 

そういえば昔、「死ぬまでにしたい10のこと」という映画がありました。洋画で、日本でもかなり話題になったことを覚えています。どんな映画だっただろうか?と調べてみました。

 

公開は2003年、物語の舞台はバンクーバー,カナダ。余命2ヵ月と宣告された23歳の女性アンが、「死ぬまでにしたいことのリスト」を作り、余命を秘密にしたままリストに挙げた項目を一つ一つ実行し、悔いが残らないようにと残りの人生を生きたというストーリーです。

 

原題は「My life without me」で、直訳すると「私を除外した私の人生」となります。ナニソレ?ですが、これは「My life without true me」、つまり「本当の私を生きていなかった私の人生」になるのだろうと思います。


作中で主人公は、邦題の「死ぬまでにしたい10のこと」に挙げられているように以下の10のリストを作成し、実行していきます。

 

1)娘たちに毎日愛していると言う
2)娘たちの気に入る新しいママを見つける
3)娘たちが18歳になるまで毎年贈る誕生日のメッセージを録音する
4)家族とビーチに行く
5)好きなだけお酒と煙草を楽しむ
6)思っていることを話す
7)夫以外の男の人と付き合ってみる
8)誰かが私と恋に落ちるよう誘惑する
9)頬の感触と好きな曲だけしか覚えていない刑務所のパパに会いに行く
10)爪とヘアスタイルを変える

 

理解できるものが多いですが、そういうものかと思うものもあります。文化の違いや性差なのでしょう。


ここで自分だったら、どんなリストを作るだろうか?と考えてみました。色々とイベントごとの多い半生だったので、自分の中では「やりたいことを7割やった感」があって、死ぬまでに是非やってみたい事は、あまり多く思い浮かびません。それよりも今は成り行きを楽しみたいような?

 

普通に生きて普通に死ぬと本人が思っている人は、おそらく「やりたいことの半分もやれなかった感」の中で臨終となるだろうと思うので、わが身を振り返ると結構苦労はしたけれど、今のところは幸せな人生を生きたことになるのだろうなと思います。まあ、ただの主観なんですが。