宗教や心のこと

宗教や心について、考えたこと

日本のキリスト教について

文化庁編『宗教年鑑』(平成28〔2016〕年版)によると、平成27(2015)年12月31日現在(以下同)、文部科学大臣所轄包括宗教法人として登録されているキリスト教会(伝道所などは含まず)の総数は5743、教師数は1万0485(うち外国人は1936)人、信者数は96万8066人。

日本の人口の約1%がクリスチャンということになっています。

フランシスコ ザビエルやルイス フロイスなどが命がけでやって来てから400年以上経ち、明治になって禁教が解けてから150年ほど経ちますが、あまり広まってはいません。

一方で韓国の宗教人口は全人口の約50%にあたる2,497万人(数値は2005年当時、2013年現在統計庁最新データ)。トップの無宗教約50%から、仏教が22.8%、プロテスタント18.3%、カトリック10.9%、儒教0.5%、園(ウォン)仏教0.2%と続きます。

つまり、韓国の人口の約30%がキリスト教徒であり、宗教人口の中ではトップになっています。

韓国のキリスト教は220年くらい前にファーストコンタクトがあり、開国後140年ほどでここまで広まっています。日韓いずれも150年ほどは自由に布教出来たのに、状況はかなり異なるのは何故だろう?と調べてみました。

宗教学者の記事を読みましたが、韓国のキリスト教は、都市化により宗教ネットワークから切り離された人達への受け皿として広まったとしています。但し土着の文化を取り込んでおり、例えば牧師が神懸かりをしたりするものもあって、知識層からは「あれはキリスト教ではない」と冷ややかに見られているのが実情とのこと。

対して日本では、都市化により宗教ネットワークから切り離された人達への受け皿として、創価学会などの新宗教が広まったとのことです。教義の中身の国民性との相性などもある筈ですが、一方でそういう見方も出来そうです