宗教や心のこと

宗教や心について、考えたこと

浄土真宗を称するS会 ⑴

浄土真宗を称する新興宗教団体である、S会を観察しています。

きっかけは偽装勧誘を受けたことで、勧誘者が主宰するLINEの公式アカウントのグループに入っています。LINEでは、公式アカウントから毎週決まった曜日・時間に通信があります。

S会では、全人類は極悪人であり、阿弥陀仏に救われない限り全ての人類は死後地獄に堕ちると断言しますが、唯一助かる方法があります。それは教祖に服従し教祖が説く「助かり方」を実践することです。他教・他宗は邪教であり、それらの信者は全て死後地獄に堕ちると断言します。

いま某県に巨大な畳敷き講堂を持つ会館をはじめ立派な施設が建ち並び、全国にも多数会館が建っていますが、当然ながら建築費は全て信者からの寄付金によるものです。なぜそんなに金が集まるのかというと、教義で「自力の善行=財施(寄付)」をすればするほど救いに近づくとされているためです。地獄に堕ちたくない、助かりたい一心で、可処分所得の大半を寄付する人も多いのです。

S会ではかつて大学での偽装勧誘を盛んに行っており、特に春、高校を卒業したばかりの新入生が狙われました。いわゆる偽装サークルです。"大学 偽装サークル"で検索すると情報が多数出てきます。前途ある若者たちが多数入信し、大学を中退してS会講師となる者も多かったのでした。

大学での偽装勧誘が社会問題になって週刊誌でも報じられ、大学も対策に乗り出すと、S会は今度は狙いを社会人に定めました。そしてインターネットが普及してSNSも盛んになってくると、偽装サークルをいくつも立ち上げ、哲学を学びませんか?とか、古典に親しみませんか?などと、宗教であることを隠してサークルに引き込もうとするようになります。これは現在も続いています。