宗教や心のこと

宗教や心について、考えたこと

食の保守性

仕事帰りにスーパーに寄ると、東北菓子フェアというのをやっていました。3.11を前に、東北地方の物産を販売して被災地を応援しようというのが趣旨の半分、残りの半分は単純に商売といったところでしょう。

 

ほうほうと見て回っていると、かもめの玉子萩の月南部せんべいなどといった有名どころに交じって、「味噌バターカレー牛乳どらやき」なるものが置いてあり、思わず立ち止まりました。税込みで1個200円ほど、2012年ふるさと食品コンクール知事賞と謳ってあります。製造者は青森市の(有)松栄堂さん。

 

これは一体どんな味なのか???想像がつかん。食べてみるしかない。ということで、買ってきました。

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味噌バターカレー牛乳どら焼き

個装を開けました。見た目は普通のどらやきです。口に運ぶとき、カレーのスパイスの香りがほんのりとします。期待が膨らみます。一口食べてみます。甘味、カレーの香りと味、塩味、ほんのり味噌味、クリームの味が同時に来ます。私の脳が何と表現して良いのか戸惑っています。「悲喜こもごも」みたいなものでしょうか。不思議な味で、大変結構でした。

 


そうそう、不思議な味といえば海外です。仕事で海外へ出たときは、私は土地の料理を好んで食べます。タイの屋台などは衛生状態もよろしくなく、その辺のきったない水で皿を洗っていたりするのですが、構わずにいたためかピロリ菌をもらってしまいました。

 

胃がしくしくキリキリ痛むようになって受診、除菌してもらったのですが、酷い胃潰瘍痕が残りました。その後の定期健康診断ではレントゲンに必ず映るので、度々要精密検査と判断されて胃カメラを呑むはめに。ちなみにA型肝炎はもらいませんでした。


タイで私がどうしても受け付けなかったのは、昆虫食。ウイークエンドマーケットなどで、タガメ、サソリ、コオロギ、芋虫(幼虫)などが調理済みで売られているのですが、どうにも・・・。そのままの姿をしているのです。とはいえ、タイ料理は私のお気に入りになり、海外の物産をいろいろと扱っている業務スーパーによく行くようになりました。

 


仕事仲間を見ていると、食についての保守性は、本当に人それぞれです。海外の食事をどうしても受け付けなくて、ゲッソリと痩せて帰国する人もいれば、私のような人もいます。人間の進化の過程を考えると、飢饉にあっても同じものしか食べられないと生命の危機になるし、いつも好き好んでゲテモノを食べていても寄生虫や食中毒などでこれまた生命の危機になります。そこで両方の遺伝子が残って生物としての多様性を確保、ある人は強く弱く、ある人は弱く強く発現するということなのかもしれません。