宗教や心のこと

宗教や心について、考えたこと

ワクチンに感謝

私が子供の頃、怪しげなTV番組をよく放送していました。超能力もの、心霊・怪奇現象もの、UFOや未確認生物もの、予言ものなどいろいろあって、好奇心からよく視聴していました。

こういったオカルト番組を、子供の頃は真に受けて喜んで見ていたものですが、大学生くらいになると虚実が曖昧なエンターテイメントとして、わざとらしい演出にツッコミを入れつつ見るようになりました。「多分嘘だろうけど、本当だったらロマンがあるなぁ」とか「その演出、惜しい!」とか思いながら。嘘が丸分かりの番組は、つまらないからと見なくなりました。まあ、大人になっても視聴する大抵の人はそうでしょうけども。

いつしかTVをほとんど見なくなり放送事情をよく知らないのですが、今はもうこの類のオカルト番組は制作されなくなっているようで残念です。オウム事件あたりから潮目が変わっていたようで、胡散臭さ・ヤラセ制作・過剰演出を僅かも許容せず、極度に嫌う世の中になりました。ネットですぐに炎上しますし。

昔に見た怪しげなオカルト番組には、感謝しています。というのも私にとってはある意味ワクチンとして働いたからで、人一倍宗教や形而上のことに関心を持っていた私を、おかしな新興宗教やおかしなスピリチュアルから遠ざけてくれました。

また浄土真宗を称するS会に引っかかったとき、講師や「友人」が時間を掛けて教義を少しずつ刷り込んできたのにマインドコントロールに掛からなかった理由も、友人関係と教義の間に線を引けていて、「友人」の言うことをとりあえず承ってだけおけたこと、つまり真偽曖昧な状態をあまり不快に思わずにいられたことが一因かな?と思います。

いま、インフルエンザワクチンのシーズンですが、私はいま、オカルトワクチンに感謝しています。