宗教や心のこと

宗教や心について、考えたこと

3Rと5Sと仏教の4

日本で2000年に循環型社会形成促進基本法で3Rの考え方が示されて、20年経つとのことです。

3Rとは、

reduce ; 減らすこと

reuse ; 再使用

recycle ; リサイクル・再生

のことで、資源浪費を出来るだけセーブして速やかに資源循環型社会に移行しないと、後世に大きなツケが回ってしまいます。

3R、言いたいことは分かりますが、識者や「意識高い系」の人達が好んで使う以外は、20年も経つのに言葉としてはあまり広まっていません。英語圏の人はともかく、日本人には馴染みにくいからでしょう。

数字と頭文字アルファベットの組み合わせは、他にも5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)があります。日本の多くの職場で、よく使われるワードです。

5Sは元々は「躾」を除く4Sでした。この4S、整理・整頓・清掃・清潔とたくさん並べてますが、つまりは掃除と片付けのことで、「無理に数を増やした感」があります。造語を考案した人は、印象に残りやすいよう敢えてそうしたのでしょう。

また4と言えば仏教です。四苦、四聖諦、四念処、四法印、四天王などがあり、また8と合わせて四苦八苦とか四諦八正道などとも言ったりしますが、中身を見ていると重複してるのでは?とか、無理に数を合わせてない?と思うところがあります。

さらには4月8日は釈尊の誕生日とされますが、暦も今とは違いますし、ここまで来ると流石にやりすぎ感が否めません。人々の印象に残り覚えやすいようにという「方便」と考えるのが妥当です。12月8日の釈尊の成道も同様でしょう。

二千年前も現代も、似たようなことをやって人々の気を引いているなとか、数字ありきの手法が仏教にくっついて日本に伝来し、そして文化として根付いたのかな?と思ったりしました。

なおキリスト教では、三位一体とか十二使徒とか666の獣などとは言いますが、数字ありきの表現は特には無いようです。仏教のケースは、伝統的に数字に非常に強いインドならではのことなのでしょうね。